“研究所”で“外の世界”を知らずに生まれ育った少女・紗名は、あらゆる想像を具体化する「アリスの夢」という特殊な能力の持ち主。
あることがきっかけで研究所の外に出た紗名は、「曲がったことが大嫌い」「悪いことは悪い」という頑固な老人・樫村蔵六と出会う。
そして、この出会いこそが、紗名の運命を大きく変えていく――。
紗名を追う謎の組織、次々と現われる能力者たち――紗名は、“鏡の問”’（ルッキング・グラス）を抜けて、世界の本当の姿を知ることになる。